『臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前』(りんぴょうとうしゃかいじんれつざいぜん)
の、九つの文字からなる呪文「九字」を唱えながら手印を結ぶことによって、
悪鬼怨霊を遠ざけ災いから身を守ることができると信じられてきた陰陽道や修験道の術。

九字切りの方法は2種類。
ひとつは早九字といわれる刀印(とういん)を使う一般的によく知られている方法。
もうひとつは手印を用いた方法です。
早九字(はやくじ)と呼ばれる九字の切り方です。

1.まず、呼吸をしっかり整え、心を静める。
2.右手の人差し指と中指をしっかりと伸ばし、他の指を丸め、
  親指で薬指をおさえて手剣をつくる。
3.図の通りの順序で空を9回切ります。
高度な技術が必要なため、こちらの方法で九字を切るのは一般的ではありませんが、
本来はこちらの方法を九字護身法といいます。
手で印を結びながら「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」と唱えていきます。